働きやすい環境づくりには限界を感じてる

看護師は離職率が高い職業として知られています。年間の看護師の離職数は約10万人です。そして毎年5万人が新人看護師として入るのですが、トータル的に約2万人しか看護師が増えていません。この看護師の離職理由というのが、8割以上が結婚、妊娠、出産、育児と女性が9割を占める職業であるので仕方のない理由ですが、残りは労働環境に不満を持っての辞職です。

休暇が取れない、勤務時間が長い、夜勤の負担が多い、残業もありその多くがサービス残業となっていることなどがあげられます。実際に3交代制で回している病院の看護師の6割以上が日勤に入った8時間後に夜勤に入ることを経験しています。また、日勤から続けて夜勤までこなし、仮眠時間なしの16時間通しで働いている人もいるのです。この現状を聞くと、今の医療は現場の努力で成り立っていると言えます。このように過酷な労働環境なので、妊娠、出産後も仕事を続けたいと考える看護師も家庭や育児と仕事との両立を考えるとシフトや自分の体力的に難しいと考えて辞める人も多くいます。

非常勤などパートで働いたり、クリニックなど休みが取りやすく自分の都合のいいときに働ける職場に転職する人もいますが、看護師としてのキャリアを考える人はやはり総合病院などの現場にいたいと思う人も多いです。これから高齢化社会がさらに加速していく中で看護師の労働環境が改善しなければ看護師不足の問題もさらに深刻化していくでしょう。

働きやすい環境づくりは常に考えていますが、「誰にとっても働きやすい環境」という部分でつまづきます。いろんな相談を受け、シフトを柔軟にしたり休みを出してもそれをフォローする職員には何の労いも与えてあげることができません。看護師長ができるのは常勤と非常勤をしっかり分けることです。シフトを柔軟にしたいならば、非常勤となることを伝えています。常勤は、わがままを言わないし決められたシフトに従うことができるのであれば守ってあげたい存在です。

しかし、みんなの意見を聞きながらまとめあげる看護師長も大変なものです。
皆さんには看護師長の大変さをもっと知って欲しいと思います。
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